床下の恐怖

大阪の豊中市にて個人住宅の小規模増築計画がありました。
和室を寝室に変更し書斎とフリースペースを建て増す内容です。
築18年の間、手直すことなく住まわれていて、
今回の増築に合わせて、気になる所も補修することでスタート。

住まい手からは毎年「ある時期になると蟻を見かけます。」と一言。
建物の隅々を見ていくと、一部の壁には雨漏りのような染みと、
階段下の床が浮いたような状態でした。
その床を張り替える予定だったので、床板をめくると凄い臭気、
大工さんは硬直!!!他の職人さん達も無言・・・

部屋内とは別世界が拡がっていました。
その他にも気になるところを解体していくと
土台はグサグサで錆びたアンカーボルトが残るのみ。

壁の中もボロボロ。どこまで入ってるねん!こんな状態でした。

それでもタイミングが良かったと思います。
朽ちている部分を撤去したあとに、白蟻駆除の薬剤処理をおこないました。

床下の土だった部分も防湿コンクリートを打設し、
換気口も確保したので、今後は大丈夫です。

職人さんたちが「床下の空気が流れへんと、こんなになるねんなぁ」と
ひそひそと話をしていたのを住まい手が聞かれていて
かなり重大なことだったと感じられたようでした。

でも大丈夫。問題は解決。短期間の工事は進んでいます。

関西・大阪・北摂(箕面・池田・吹田・豊中)を拠点として
建築・住宅設計をおこなう ストック建設設計事務所