最後は分離発注

茨木市内のデイサービス改修工事は
概算予算が把握できず不安を抱えたまま
のんびりとした正月休みも取れず
実施設計をまとめ工務店への見積依頼の
現場説明を行いました。

工事を行う建物には1階に診療所、
3階にはデイサービスがあり、日中は
業務中のため工事音や材料搬入など
来院、通所の方々と重なると具合が悪く
夜間工事になる割合が多くなるので対応できる
工務店探しも難航しました。

夜間でも対応できる工務店が2社見つかり
図面を渡すも見積額は遥かに予算オーバー!
クライアントに説明するも返答も出来ない超過額。
このままではプロジェクト自体が頓挫。(焦る・・・)

事業として成立するには設備や使用面積が
必要になるので減額するための設計変更では
対応できず、工事費で減額できる項目がないか
私なりに見積書を精査すると可能性が出てきました。
A社は建築工事費は私の概算額に近いのですが
設備工事費が割高。
B社は逆で建築工事費は割高でしたが設備工事費は
クライアントが必要な設備内容では適正な額でした。

夜間工事は現場施工を極力減らし、加工場で製作した物を
現場搬入する方がよく、工期も短縮しやすくなります。
現場で施工しなければその工種の業者に任すことができ
工務店以外でも対応できるので、分離発注が可能。

分離発注の利点はその部分を担当した業者の工事範囲を
請負工務店は監理と責任を負うことが無くなり諸経費と
しての手間と経費が削減できます。
分離発注業者は手掛けた仕事に対して減額されることもなく
出来高請求でき、クライアントにもマージンが掛からない
適正な価格での現場納品が可能になります。
夜間作業のため工程調整に不安はありましたが
各業者の見積結果は減額になりクライアントに説明。

超過予算になりましたが、クライントにも了承もらえ
工事担当は建築工事はA社、設備工事はB社
その他に鋼製建具、木製建具、家具工事と5社の
分離発注でなんとかスタート。

竣工写真はこちらでご覧になれます。

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