掘り方が合理的です

奈良県の王寺町に建てる住宅の工事経過です。
土工事が始まりの堀り方、捨てコンクリートと基礎工事に進む過程です。

今回の住まい手は建設会社に勤められていて
この工事は一括で請け負う工務店はなく、
普段付き合われている業者さん達に直接工事を頼む直営工事となります。
遣り方(建物の位置決め)が終わり、基礎の根入れ、床付け深さを決め
掘り方に入る前に住まい手からの提案がありました。

敷地と道路に高低差があるため土を掘った時に
崩れないようにするため深い(高さのある)土留めの必要があり、
一般的には矢板(板と鋼管で土を抑える)を使うのですが、
今回は矢板の代わりにキーストン型枠を使う事になりました。


土留め兼用の型枠です。外周部の基礎はコンクリート打ち放し
仕上げとなるため外周部は化粧型枠になります。
このキーストン型枠を使えば型枠パネルを留める
セパレータを直接溶接留めにすることが可能です。
矢板を使う場合はその内側にも型枠を建てる事になり、
作業スペースを確保するための余掘りが必要ですが、
その分が無くなり掘削、搬出の土量も減るので合理的です。
防湿フィルムの敷き込みも終わり、捨てコンクリートまで進みました。

次は捨てコンクリートが乾いた後に鉄筋の墨出しをおこないます。

関西・大阪・北摂(箕面・池田・吹田・豊中)を拠点として
建築・住宅設計をおこなう ストック建設設計事務所