杭工事が設計通り施行できず

大阪北摂地域の豊中市にて池を眺める家の工事状況です。
長く長く掛った確認申請も決済され、ようやく着工となり、
ややこしく複雑な造成から杭工事へと工事が進みました。

建設地は斜面地で池に面すること、検査済み書のない既存ヨウ壁があり、
軟弱な地盤であり、新築建物がヨウ壁に影響を与えないために
直接基礎ではなく、杭基礎(鋼管杭)を選択しています。

工事が始まる前におこなった2ヶ所のボーリング調査を基に
杭の設計をまとめています。

まずは地下室になる部分から杭を打ち始めました。
斜面になっていますが、垂直にズレも無く施行できています。
ボーリング調査では軟弱な地盤で支持層が深く、杭長は13mです。

5ヶ所の杭までは順調。予定より早く終わりそうな雰囲気でしたが、
ここまで!!!
同じ地下部分で先程の位置から3m離れた位置から問題発生。
ボーリングデータよりも浅い位置に固い地盤に当たりました。
この部分も13mの杭長の設計でしたが、予定通り打ち込めず、
この部分の7本とも半分も入らずに高止まりになりました。

次に上部へと移動して作業を再開するも、先程以上に打ち込めず、
一旦作業を中止して、試験掘りをおこないました。

それでも予掘りできず、ボーリングデータ以上に浅い部分に
硬い支持層があることが判りました。
できる範囲で施行する以外方法はなく、ボーリング調査をおこなった近くは
データ通りの施行はできましたが、1/3ほどは、高止まりのまま作業は終了。

設計通り杭施行ができず、このままでは杭の安全証明が発行されません。
大変なことになりました・・・

関西・大阪・北摂(箕面・池田・吹田・豊中)を拠点として
建築・住宅設計をおこなう ストック建設設計事務所