終点となりました

奈良県の王寺町に建てる住宅の工事経過です。
工事は外構工事と内部も残工事や手直しが残ったまま
ご家族は昨年末に住い手は引っ越しされました。

引っ越し前から数回に渡り外構の打ち合わせをおこないましたが、
住まい手に良い感触がなく、私も新たに提案をせずに、
返事を待つ状態で時間だけがズルズルと過ぎていきました。

今回の工事は住まい手は建設会社に勤められている専門者のため
付き合いのある業者さんに各工事を直接発注する直営工事で、
年末ギリギリまで各業種の職人さんたちが現場へ通い、
引っ越しはされても、どの時点で竣工したのか分からず、
私自身も片手落ちの現場監理でした。

先日、住い手から外構工事が終わったとのメールが届きました。
住まい手みずから外構を計画されました。
私の提案は旧集落に建つ建物なので、庭を囲んで門屋を作る内容でしたが、
その分庭が小さくなる点が気になっていたのですが、
メールに添付されていた写真は門屋がなく、植栽を密に植えていて
目隠しになる仕上がりになっていました。

確認も兼ねて来て下さいとのお誘いがあり、伺いました。
出来上がった外構は数多くの雑木を組み合わせた植え込みと
スロープに近い勾配の階段が続き、伸びやかで
落ち着きのある良い外構に仕上がっていました。

奥さんに用意してもらった美味しい昼食をとりながら
プランニングから工事中のことや、引っ越されてから
気づいたことなど話が弾み、あっという間に昼下がりになりました。

いつもと勝手が違い、私の現場監理は中途半端でしたが
心のこもった労いに幸せな時間を過ごせました。

各駅停車のような現場でしたが、幸せな終点を迎えました。
ありがとうございました。

関西・大阪・北摂(箕面・池田・吹田・豊中)を拠点として
建築・住宅設計をおこなう ストック建設設計事務所